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第1回入賞作品


BOOK BIRD
http://a-comic.jp/be-ehon/
http://a-comic.jp/be-ehon/

応募総数2,099作品から第1次選考、第2次選考、最終選考を経て、大賞1作品・優秀賞2作品が決定いたしました。
たくさんのすばらしい作品をお送りいただき、誠にありがとうございました。

2009年5月5日、大賞受賞作品の絵本「BOOK BIRD」が扶桑社から出版されました。 詳しくはこちらをご覧ください。
また、2010年5月より、デジタル絵本として、モバイルでの配信もスタートいたしました。


大賞作品

STORY
どんな本より面白いと評判の本の形をした不思議な鳥『ブックバード』。
ある日、彼らを追いかける街の人から逃げ出した一羽のブックバードは、せっかく自由になったのに、なんだか自分の居場所が見つからないと嘆いてしまいます。 ある街での出会いから彼は、自分がいるべき場所や、やるべきことについて教えられます。
選評
秋元 康

この作品の魅力は、やはり、一度見たら忘れられないキャラクターですね。子どもから大人まで愛せるキャラクターではないでしょうか? 生き物は、それぞれ形が違います。進化の過程で、今の形になる理由があったんですね。だから、自分がみんなとは違う形をしていてもくさることはありません。そこには“なぜ、生まれて来たか?”という使命があります。そんなメッセ―ジを説教くさくなく、ファンタジーとして描いた作者の才能に敬服しました。

茂木 健一郎

本当によく考えられていました。今の子どもたちの本離れという現実があります。その中で「本の形をした鳥」この存在を考えた作者のオリジナリティに脱帽します。物語も大変ひねりがあり、ちょっと考えさせられる展開もあり、そして終わりにはメッセージ性がある。子どもたちが本の無限の世界に興味を持つ、その入り口としては本当によくできた作品だと思います。ひとつひとつの絵の構図も良く、総合的に見て、大賞にふさわしい作品だと思います。
この本を読むことによって、子どもたちが絵本とその向こうにある本の世界に興味を持ってくれたらと思います。

武田 双雲

絵や展開の自然の流れ、伝わってくるメッセージ、第2弾が見たくなるような作品です。すべてにおいて隙がなく、洗練されている感じがします。こういう作品が長く残り、受け継がれ、世界に広がる可能性を持っているのではないでしょうか。また、本と鳥を合体させた時点でそれがフックとなり、ダントツの個性が生まれたことも大賞に選ばれた大きな要因になったのだと思います。見えないパワーを秘めた作品だと思います。

佐藤 友里衣/Yurie Sato
プロフィール
山形県出身。東北芸術工科大学デザイン工学部 在学中。
大学では、グラフィックデザインを専攻し、ポスターやエディトリアルデザイン、キャラクターデザイン、ロゴマークデザインなどを学んでいる。大学の有志でつくった団体「えほん展」の活動で絵本の制作にめざめ、山形市内の小学校の依頼で環境問題についての絵本を制作するなど、デザインの観点を生かした制作活動を行っている。
 
受賞コメント
信じられないという気持ちと、今まで自分が考えてきたこと、大学で学んできたことへのてごたえを感じたような感覚の2つが入り混じった不思議な気持ちです。
絵本の中で、「BOOK BIRD」は自分の役割について気づかされるわけですが、このことを実は他の誰でもなく、私自身に言い聞かせていたのだと思います。「今の自分は本当の姿ではない」とか「自分はこんな所にいるはずではなかった」など、つい言ってしまいたいことがありますが、本当は他のどこでもなく、今いる“ここ”にこそやるべきことがあるのだと…。
今後は、これで満足せずに、絵本のあり方や可能性について、さらに深く追求した制作活動を続けていきたいと思います。