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第3回入賞作品


あかいマスク

応募総数1,324作品から大賞1作品・優秀賞1作品が決定いたしました。
たくさんの素晴らしい作品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
 
2011年5月5日、大賞受賞作品の絵本「あかいマスク」は扶桑社より発売されました。 詳しくはこちらをご覧ください。
 


大賞「あかいマスク」山崎史人/Fumihito Yamazaki

STORY
ある街では映画「マスク男」が大人気。 ひろしくんは、映画のマスク男がかぶっている“あかいマスク”がほしくて、「世界一のマスク屋」さんに“あかいマスク”を買いに行きました。 そして“あかいマスク”をかぶって街に出てみると、なんと街中の誰もが、“あかいマスク”をかぶっています。 みんなが“あかいマスク”をかぶっているので、一体、誰が誰だか区別がつかず、街は大混乱です。
絵も独特のタッチでちょっと風刺の利いた魅力ある作品です。
選評
秋元 康

この作品はとにかくスゴイ。 ストーリーと絵に独特の世界観があります。
“みんなと同じ”はつまらないことだというテーマも良く、個性の大切さ、お互いを認め合うことの大切さなども上手く絵本の中に表現された作品です。 この作品のテーマは僕自身の仕事のスタンスに通じていて、とても興味深かったです。

茂木 健一郎

この作品はアイデアもいいし、心をぐっと動かす力と今の社会を表しているような深さがあります。 また、人や物の配置が点描派の画家を思わせるほど見事で、描かれた人の個性や感情も描かれている。 すばらしい。 そして、読み終わった後に“あかいマスク”をつけてみたくなる気持ちを呼び起こすような、遊び心も感じることのできる作品です。

武田 双雲

コンセプトがしっかりしている作品です。 個性って何だろうとか、他人と自分の違いって何だろうとか、この世の真実みたいなものにせまるようなコンセプトをコミカルに描いており、「悲しさ」「嬉しさ」「すごさ」といった感情を上手く表現している気がしました。 そこに感動があります。 この作品は、世の中へのクールな目と熱いメッセージをもっているように思います。 絵、文章、ストーリーの展開、全てにおいて両方兼ね備えており、振り幅の大きい作品ではないでしょうか。 他の絵本にはないメッセージ性を感じました。

山崎 史人/Fumihito Yamazaki
プロフィール
1983年生まれ。 埼玉県出身。 小さい頃は図工が大好きで、中学時代には科学に興味を持ち科学部に入部。 高校生になり青春したいと思い、ラグビー部に入部。 その後、美術系大学に進学したいと思い、三年間浪人。 東京藝術大学に入りデザインを学ぶ。 2011年3月、同大学院美術研究科デザイン専攻、修了予定。
 
受賞コメント
すばらしい賞を与えていただき、本当にありがとうございます。 絵本を制作したのは初めてで、自分では物語の内容に満足していましたが、自分以外の方が楽しんでくれるだろうか、最後まで読んでもらえるだろうかと不安な気持ちもあったので、今はとても嬉しいです。
しかし、まだまだプロの絵本作家の方々の作品とは大きな差があることも感じています。 胆力というか「プロ力」というか、まだ自分には足りないその力をこれからつけていきたいと思います。
絵本作家になることが今の私の目標なので、これからも絵本を描いていきたいと思います。