トップへもどる

第3回入賞作品


応募総数1,061作品の中から、第1次選考・第2次選考・最終選考を経て、
大賞1作品・優秀賞2作品・特別賞1作品が決定いたしました。
たくさんの素晴らしい作品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
 


優秀賞(絵本)「どうしたい?」金 ボラ/Bora Kim

どうしたい?
STORY
ある日、森で遊んでいた女の子が、とてもきれいでふしぎでおもしろくて、
めずらしい鳥たちをみつけました。
宝物を見つけた気分でたのしくなった女の子ですが、それをどうしたらいいのかわかりません。女の子はおかあさんや町の人や探検家のおじさんに「きれいな鳥がいたらどうしたい?」ときいてまわるのですが・・・。
緻密に描かれた美しい絵に心がひかれる作品です。
選評
秋元 康

美しくて、品のいい絵本だと思いました。この絵の一つ一つを、切り取って額縁の中に入れたくなるような芸術性を感じます。 このような作品が、時代を超えてロングセラーになりそうな感じがしました。(談)

茂木 健一郎

なんといっても絵が素敵ですし、主人公の女の子の表情が大好きです。
絵本の王道というか、一つの質感、脳科学的に言うとクオリアというのですが、 そのクオリアを作りこんでいるという点においてこの作品は本当に優れていると思います。 この女の子がすばらしい鳥たちを見つけるのですが、最初はただ女の子の表情を大きく描いて、 どういう鳥がいるということはずっと後になってからわかるのです。 そういう工夫も含めて、「絵本がこの世にあってよかったよね。」と思わせるようなすばらしい作品になっていると思います。(談)

武田 双雲

何といってもこれは絵本というよりも「絵」として、ひとつの世界観をもったアーティストとして、 作者の方がすごく力を持っているという印象を受けました。
ストーリーがあとひとひねりあると、大賞をとったかもしれないという気がします。(談)

金 ボラ/Kim Bora
プロフィール
1983年韓国生まれ。2009年韓国の世宗(セジョン)大学デザイン科を卒業し、イラストレーターとして活動。2010年夫の仕事の都合で来日。 日本語と日本の文化を勉強しながら、日本でできる新しい何かを探している。

受賞コメント
この度このような素晴らしい賞をいただき、とても光栄に思っております。
2年前夫について日本に来ましたが、自分には言葉や文化など身の回りのすべてが新しくいちから学ばなければならないことばかりでした。 時には楽しく、時には辛く、外国での生活は母国では感じられないいろいろな経験をさせてくれました。 そして自分の事を本気で考えさせられました。何か意味を持ちたい。誰かの心に残りたいと思いました。 絵本は幼いころから大好きで、いつかは描いてみたいなと思っていましたが、今描こうと押し付けたのは日本で出会った自分でした。 今回の絵本「どうしたい?」の主人公のように私も自分なりの答えを探しながら少しずつ成長していきたいと思います。 今回の受賞で新しく踏み出した一歩に思いもしなかった応援をいただき大変嬉しいです。 本当に自分の答えを信じて頑張る勇気をいただきました。