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第3回入賞作品


応募総数1,061作品の中から、第1次選考・第2次選考・最終選考を経て、
大賞1作品・優秀賞2作品・特別賞1作品が決定いたしました。
たくさんの素晴らしい作品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
 


特別賞(絵本)石田 康成/Yasunari Ishida

くろくまくんとさけ
STORY
おつかいをたのまれたさとしくんがスーパーの鮮魚コーナーでみつけたイワシのパックには、なんとちいさなにんぎょが入っていました。さとしくんはそのにんぎょを家に連れて帰り、水槽にいれて、おやつをあげたりして大事に育てますが、ある日、猫がにんぎょをさらってしまいます。追いかけて無事ににんぎょをとりもどしたさとしくん。
助けてくれたお礼にちいさなにんぎょが打ち明けた秘密とは。
意外すぎる結末に、思わず笑ってしまうストーリーです。
選評
秋元 康

読んでいて、いい作品だなと感じながら、まあでも人魚の話はよくあるしなぁ、と思っていたのですが、 この人魚に実はこんなおじさんが入っていたという最後に驚き、感心しました。それと、ハッピーエンドなんですが、 決してハッピーエンドじゃない、どこかブラックジョーク的な結末。すべての子供、すべての人たちが優等生だけじゃないんだと、 いままでこんな絵本があったでしょうか。大好きな作品です。(談)

茂木 健一郎

心温まるファンタジーなのではないかと途中まで思わせていながら、最後になんとどんでん返し、こんなずうずうしいおじさんが人魚の中に入っていたという、この脱力系のオチ。 もう当たり前のものになってしまっている題材を使って、新しい世界を想像力によって広げるという意味においては非常に素晴らしい作品だと思います。
質感として、いままでのbe絵本大賞になかったような傾向の作品だと思うので、可能性が広がったような気がします。 これが今回、特別賞になることで、来年から「じゃあ、こういうのにチャレンジしてみよう。」という形で新しいクリエイター魂がここにやってくるんではないかと、 そういう意味においては非常にパイオニアの、素晴らしい作品ではないかと思います。(談)

武田 双雲

正直、小さい子は笑えるけど大人は笑えないかな、面白いけどそこまでの影響力はないかなと思っていたのですが、だんだんポテンシャルを感じる作品です。
次につながればいいなという期待感があります。(談)

石田 康成/Yasunari Ishida
プロフィール
1969年、岡山県生まれ。広島県福山市出身。株式会社電通西日本を退職後、合同会社石田図工室を設立。 現在岡山市にて、コピーライター、プランナーなど広告制作業に従事。音楽制作ユニット「ケダマ」所属。

受賞コメント
「銀のエンゼル」は5枚集めるとおもちゃのカンヅメと交換できる。be絵本大賞は「最終選考」に2回残ると特別賞への道が開ける。 ……かどうかは定かでないけれど、あと一歩が続いた僕にも、ようやく小さな春がやってきてくれました。 第一回、第二回での本賞では最終選考どまり。頂点を目指していた第三回は締切りに間に合わず、応募すらできずの惨敗。 しかしその時の未出荷分に手を入れて、今回の第四回で「謎の特別賞」をいただけたのだから、応募作を熟成させた意味も少しはあったのかもしれません。
この数年、子どもに絵本を読み聞かせして、いろいろと見えてくるものがありました。絵本って何でもありなんだと。 「ごろごろにゃーん」の素晴らしい無意味さに、「くものすおやぶん」の言葉づかいや小ネタに、繰り返しケラケラ笑う我が子。 難しいことは置いといて、まずは子どもたちが笑ってくれる絵本がつくれたらいいなぁ、と思っています。