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第6回入賞作品


応募総数956作品から、第1次選考・第2次選考・最終選考を経て、大賞1作品 が決定いたしました。(入賞作品は今回該当作無し。)
たくさんの素晴らしい作品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
 
2015年11月17日、大賞受賞作品「ふかいかん」が扶桑社より発売されました。
 
be絵本大賞事務局
 


大賞「ふかいかん」呉藤 結咲/Yusa Goto

泣けないサボテン
STORY
あるあさ、せんせいは いった。
「あしたなにかふかいなものをもっておいで。」
おのおのふかいなものをもちよった子どもたちに満足げな表情のせんせいが最後に見せてくれた〝ひみつへいき″とは…。
細かな筆致の絵から放つ強烈な個性を持った作品。
選評
秋元 康

今まで『be絵本大賞』でたくさんの作品を見てきましたが、この大賞作品「ふかいかん」は、まず、一番初めにタイトルを読んで「どんな絵本なんだろう」と思いましたが、非常に面白かった。もしかしたらこれは、大人にとっても子どもにとっても、どこかで記憶の中にあるものだと思います。こんな風に、不快感のあるものは世の中にいっぱいある。それをちゃんと見ることによってもっと夢のあるものも見られるようになると思いました。そこが非常に面白く、とっても好きな作品です。(談)

茂木 健一郎

不快感というのは、人間の感情の一番根本的なところです。扁桃体というところがぞわぞわするので、普通は見たくないはずなのですが、脳は面白くて、不快なものを見るとワクチンのように不快なものへの耐性が上がるのです。そういう意味でこの作品は、読むクスリというか見るクスリというか、絵本の新ジャンルが誕生した気がします。これは「技あり」と、自信をもって大賞に推しました。(談)

武田 双雲

今回、選考委員3人の意見が合致してスッと大賞に決まった作品です。子どもたちに見せた時に一番盛り上がる絵本だと思います。この作品のすごいところは、他の作品にはない強烈な違和感と、これだけ気持ちの悪いものばかり出てくるのに、癒される力をもっているところです。僕も書道家として、発想が刺激されました。(談)

呉藤 結咲 / Yusa Goto
プロフィール
1993年生まれ。福井県出身。身長175センチ。あだなは、ごったん。現在、金沢美術工芸大学2年生。趣味は蝉の抜け殻採集と貝殻採集。好きな食べ物はこしあんまんで、そうでもない食べ物はつぶあんまん。スーパーや100均を巡ってニッチなパッケージを探すのも大好き。語り継がれる絵本作りを目指している。
 
受賞コメント
私は気持ちの悪いものが好きです。小さい頃母に数えきれないほど多くの絵本を読み聞かせてもらいましたが、めちゃくちゃクサい怪物の話とか、耳をしゃぶりすぎて垂れ下がってしまったウサギのおじいさんの話とかがとりわけ好きでした。はしたないという言葉を知り周りを気にするようになったのはもっと後の話です。あの頃の自分を誰しもまだ持っているのではないか、そうだとしたらもう一回私の絵本で体感してほしいなー、そんな生意気なことを思いました。気持ち悪いけどなんか見てしまう、そんな絵本を描きました。審査員の方々、この度は素晴らしい賞をありがとうございました。そしていつも私を応援して下さる家族、おばあちゃん、周りの大切な方々に心から感謝しています。